北海道札幌市の盗撮事件 認知行動療法や更生支援について盗撮事件の弁護に精通した弁護士が解説します

【事例】
北海道札幌市に住むAさんは電車内でVさんのスカート内を盗撮したとして性的姿態等撮影処罰法(略称)違反で逮捕されました。
Aさんは釈放後に家族と一緒にあいち刑事事件総合法律事務所の無料法律相談を利用して、逮捕された盗撮事件について相談しました。
相談の中でAさんは盗撮について、自分はストレス発散のために盗撮をしていたが、盗撮をされる被害者側にも落ち度があるという趣旨の発言があったので、担当した弁護士からAさんらに対して認知に歪みがあるので専門機関で認知行動療法を受けたらどうかというアドバイスをしました。
(事例はフィクションです)

今回の記事では上記の事例を基に、認知行動療法盗撮事件を起こした方の更生支援について、あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士が解説します。

認知の歪みと認知行動療法

この事例のAさんは、一方的に盗撮事件を起こした加害者であるにもかかわらず、被害者の側にも落ち度があるという一般的には誤った考え方をしていました。
実際に盗撮事件を起こした方の相談を担当していますと、
「被害者が短いスカートを履いているのは盗撮されてもいいと思っているからだ」
「被害者が気付かないのであれば盗撮は悪いことではない」
などといったことを話される相談者の方は一定数いらっしゃいます。

この事例のAさんのように一般的に見て誤った考え方、捉え方をしていることを認知に歪みがあるという場合があります。
「認知」とはものの受け取り方や考え方という意味です。
認知が歪んだままであれば再犯のリスクは高いので、再犯防止や更生の観点からこの認知の歪みを改善することは非常に重要になります。
そして認知の歪みの改善には、まず認知の歪みがあることや、そのような歪んだ嗜好をしてしまった原因を事件の被疑者自身が認識しそれを改めようとする気持ちを持つことが重要になります。

日々の生活で行っている「行動」や上記の「認知のゆがみ」などを取り扱いながら、ストレスと上手に付き合いながら生活することを目指す心理療法の1つに「認知行動療法」があります。
認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)はCBTとも呼ばれ、ストレスなどで固まって狭くなってしまった考えや行動を、ご自身の力で柔らかくときほぐし、自由に考えたり行動したりするのを助ける心理療法です。
認知行動療法は実際に性犯罪の再犯防止を専門に扱う機関や心療内科でも実施されているところがあります。
盗撮事件を起こして法律相談を利用された方で、盗撮事件の再犯防止で認知行動療法などの専門的療法を希望される方には、お近くの専門機関をご案内させていただくこともあります。
今回の事例でもカウンセラーや心理士の方による認知行動療法を受けて、認知の歪みの改善やストレスへの対処法をアドバイス頂くことが再犯防止に重要な意味を持つと思います。

盗撮事件を起こした方の更生支援

現代はスマートフォンの普及や小型カメラの性能向上などにより、その気になってしまえば簡単に盗撮を行うことができてしまう時代になっています。
その一方で、今回の事例で問題になる性的姿態等撮影処罰法(略称)の制定により盗撮行為に対する法定刑が厳しくなるなど厳罰化の流れとなっています。
そのような環境で盗撮事件を起こした方の再犯防止や更生には、自身の行動の変化や周囲の監督体制の強化に加えて、盗撮の原因となった考え方の改善やストレスの除去も重要になります。
今回の事例はあくまで一例ですので、盗撮事件を起こしてしまう方の原因や背景は実に様々です。
盗撮するに至った原因やそれに対する対処を見誤ってしまえば、再犯のリスクが高い状態が続いてしまうかもしれません。再犯をしてしまえばより厳しい刑事罰を科されるリスクや、生活状況が一変してしまうおそれもあります。

あいち刑事事件総合法律事務所では、盗撮事件を起こしてしまった方の弁護やご相談を数多くお受けしてきました。
盗撮事件を起こした方の弁護活動については痴漢、盗撮事件のページもご参照ください。
経験豊富な弁護士が相談や受任後の面談を担当することでご自身では気付かなかった原因や、再犯防止のためにどのような対応をとることが適切かについて丁寧にアドバイスさせていただきます。
必要があれば今回の事例のように専門機関での治療をおすすめすることもあります。
事件を起こされた方や、再犯防止や更生に不安を抱えるご家族の方などは、まずは是非あいち刑事事件総合法律事務所の無料相談や初回接見サービスをご利用ください。

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