アルコール関連事件

アルコールの影響と刑事事件

アルコールに関連した刑事事件としてすぐに浮かぶのは飲酒運転や、それに伴う人身事故(危険運転致傷)かと思います。しかしアルコールが影響して起こる刑事事件はそれだけにとどまりません。

アルコールを摂取しすぎると脳に麻痺がおこります。

具体的には理性をつかさどる大脳新皮質から運動機能をつかさどる小脳や感情や本能をつかさどる大脳辺縁系、大脳辺緑系から生命機能をつかさどる脳幹へと、外側から内側へ脳をマヒさせていくのです。

そのため、酔いが進むと、判断力や自制心が鈍り、普段であれば思いとどまれていた犯罪に手を染めてしまうことがあります。

そしてアルコールを止められない状態、いわゆるアルコール依存症になっている方の場合には状況はもっと深刻になるかもしれません。

たとえば飲酒をすると暴力をふるってしまうかもしれないと分かっていても、飲酒をやめられずに再犯に及んでしまうケースなどはまさにアルコール依存症の影響が強いケースかと思います。

このようなケースでは弁護活動においても単なる暴行事件などとは異なる配慮が必要になります。

アルコール依存症の治療と更生支援

まず犯行の経緯や過去に起こした事件、普段の生活状況の聴き取りをする中でアルコール依存症の疑いがある場合には、医療的支援を受けることが不可欠になります。

事件を起こされた方が治療すべき状況なのか、という点について、専門医の判断を仰ぎます。治療を要するのであれば、病状に合わせ、医師の指導に従って、回復に向けて入通院を開始します。

アルコール依存症の治療には再発防止のために長い目で見た治療が必要になります。場合によっては断酒会などの自助グループに参加して、同じ悩みを抱える人や家族の協力を得ながら治療することも検討するべきです。

このような治療を早期に開始して、再犯を防ぐためには、ご自身の問題に早期に気付くことが重要です。

最初に事件を起こした際にアルコールの影響を正確に判断できなければ2回目、3回目の犯行に及んでしまうリスクがあります。当然事件を重ねれば受ける刑事処分や判決は厳しいものになってきます。

あいち刑事事件総合法律事務所ではアルコールの影響から事件に及んでしまった刑事事件も数多く扱っています。

そのような経験豊富な弁護士に最初に事件を起こした時から依頼することで、その背景にあるアルコール依存症などの問題に早期に気付き、今後のより充実した再犯防止や更生のための弁護活動を受ける事ができます。

公判弁護でアルコールによる影響と再犯防止をしっかりと主張する

アルコールの影響がみられる事件について、飲酒をしており判断能力が鈍っていたからといって判決の量刑において必ずしも被告人の有利に考慮されるべきではありません。

量刑において有利に考慮してもらうためには、本人の普段の行動からして飲酒の影響がなければ今回の犯行に及ぶとはいいがたかったことを証人尋問で明らかにする、本人の飲酒について周囲の家族がしっかりと監督することを証人尋問で話してもらう、アルコール依存症などの疑いがある場合には通院や断酒会への参加を公判廷で約束するなどの弁護活動が考えられます。

飲酒をして刑事事件を起こした場合にはそのようにして犯行に飲酒が影響した程度、今後同じような状況に陥らないように環境を調整することを目標に弁護活動を行っていくべきです。

あいち刑事事件総合法律事務所では示談交渉などはもちろん、今後二度とアルコールが影響しての再犯をしないような更生支援、またその活動が裁判官にも伝わるような公判弁護活動を行っていきます。

アルコールが原因で刑事事件を起こしてしまった方はまず一度ご相談ください。

keyboard_arrow_up

0120631881 問い合わせバナー LINE予約はこちら