痴漢、盗撮事件

痴漢事件、盗撮事件の特徴

多くの者が公共交通機関を利用し、ほとんどの人がスマートフォンを使用している現代において、痴漢事件や、盗撮事件はとても身近な事件になっています。

またいずれの事件も初犯の場合には罰金刑を科されるにとどまるケースが多く、突発的に可能な犯罪でもあるために他の犯罪と比較して再犯率が高いことも、痴漢事件、盗撮事件の特徴です。

そして痴漢や盗撮を繰り返してしまっている人には、性犯罪への抵抗が弱い、性犯罪をすることに性的興奮を感じており自分の力で犯行を思いとどまれない、会社や家庭、学校などでストレスを抱えているなどの特徴が見受けられるように思います。

認知の歪みの改善

信じがたいことかもしれませんが痴漢や盗撮の加害者の中には、「痴漢をされる側も嫌がっているわけではない」、「スカートが短い女性は盗撮されたがっている」と考える方もいます。

このように通常の人であれば認識しないようなことを誤って認識してしまっていることを「認知の歪み」といいます。

このような認知の歪みがある方はなかなか自分では認知の歪みがあることに気付けないので、歪みを改善するためには第三者の介入が不可欠であるといえます。

弊所でも痴漢、盗撮事件の加害者となった方に対しては、弁護士が詳しい事情をヒアリングして、認知に歪みがある可能性があると考える場合には、その歪みを改善すべく繰り返し面談を実施するケースが多いです。

歪みを改善するためにはまず、自身の認知に通常の認識とは異なる歪みがあることに気付くことが必要です。その上で粘り強く対話を重ねることで歪みを改善させ、再犯のリスクを下げるようにしていきます。

認知の歪みに気付かないでいると、たとえ弁護士を通じて被害者の方と示談が成立して不起訴を獲得できたとしても、再犯に及んでしまうリスクが高いままといえます。

あいち刑事事件総合法律事務所では痴漢事件、盗撮事件にも豊富な経験がありますので、弁護士との面談を通じて自身の認知の歪みを改善し、より再犯リスクの低い状態で社会復帰することをサポートさせていただきます。

カウンセリングの受診

ストレス解消のために痴漢事件、盗撮事件を起こしてしまっていた方の再犯防止については心療内科などでカウンセリングを受診することが再犯防止に向けて有効であるといえます。

カウンセリングは決して処分を軽減するための物ではなく、処分や判決が出た後も継続して受診し続けることが再犯防止のために重要です。

継続して通うためには自分に合った先生を見つけること、自分が通いやすいクリニックを選ぶことが重要になってきます。

再犯防止治療の受診

痴漢事件、盗撮事件の再犯防止には専門機関での再犯防止治療が必要なケースもあります。

どうしても性犯罪への衝動を抑えられない方、自分の力だけではなく集団で治療を受けることで性犯罪への衝動を制御する力を身に付けたい方などには専門機関での再犯防止に向けた治療やプログラムを受けることが必要になってきます。

再犯防止治療を専門に行っているクリニックでは榎本クリニックやSOMECなどが有名です。もちろんその他にも性犯罪の再犯防止治療を専門に行っている機関や病院は全国に存在しています。

刑事裁判で有利な判決を得ることを見据えると単に治療を受けるだけでは不十分な場合もあります。

刑事裁判を担当する裁判官の中には再犯防止治療の有効性や必要性、治療の内容や効果、性依存症に対する理解について十分に知識のない方もいます。

そのような場合には、専門機関の医師等に裁判所に来てもらって、当該被告人への治療の必要性や、治療が有効であることについて専門的な証言をしてもらう必要があるケースもあります。

あいち刑事事件総合法律事務所では、刑事裁判に豊富な経験を持つ弁護士が多数所属しています。

裁判まで見据えた弁護活動、そして今後の再犯防止まで見据えた弁護活動をご希望の方は是非一度ご相談ください。

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